第159回(2018年上半期)芥川賞・直木賞候補作家発表!!

第159回(2018年上半期)の芥川賞・直木賞の候補者が6月18日に発表されました。

毎年発表されるこの二つの賞は皆さんよく耳にするとおもうのですが、いったいどんな賞なんでしょうか。

今年の候補者の作品は?どんな決め方をするの?賞金は?

作者の方の名前は聞いたことはあってもあいにく読んだことのある本がなかったので調べてみました。

第159回の受賞は芥川賞「送り火」、直木賞「ファーストラブ」に決定しました。

まずは、芥川賞・直木賞とは

正式名称をそれぞれ「芥川龍之介賞」「直樹三十五賞」といい、昭和10年に文芸春秋の創業者菊池寛(明治21年~昭和23年)によって友人である二人の作家の名を記念して設立しました。

芥川賞は純文学の中・短編の中から、直木賞はエンターテイメント作品の単行本(長編もしくは短編集)から最も優秀な作品に贈られる賞です。

1年に上半期と下半期ごとに受賞作品が決定され、公募形式ではなく、選考委員会によって選ばれます。

選考者の趣味が出そうなのですがどうなんでしょう。私だとつい好みで押してしまいそう。

新人作家という縛りがあったようですが、今ではあまり気にされていないようです。

選考会場・発表会場

選考会は料亭の新喜楽の1階で芥川賞、2階で直木賞が行われます。

料亭っていうあたりが文学っぽい感じ…じつはこの新喜楽、「日本二大料理屋」、「日本三大料亭」と言われるとても由緒のあるところです。

店の初志の中に「無言のおもてなし」があるように、口の堅いことにも定評があって、財界人や政治家のお客さんが多いという話。

選考過程が漏れたりするのはまずいから、そのくらい信頼のある場所を会場にするのでしょうね。

選考委員会になりたい。(無理)

発表の予定

受賞者の発表は平成30(2018)年7月18日(水)に帝国ホテルで行われます。

ニコニコ動画でも生中継で発表されるようです。

気になる方は今からタイムシフト予約をしておいてもいいかもしれませんね。

選考委員会

芥川賞

小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美・吉田修一

直木賞

浅田次郎・伊集院静・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・東野圭吾・宮城谷昌光・宮部みゆき

どちらも公益法人日本文学振興会によって運営されています。

(日本文学振興会は他に松本清張賞なども扱っています)

2018年度上半期候補者

芥川賞

受賞作は受賞作は「文藝春秋」に全文が掲載されます。

古谷田奈月(こやた なつき) 「風下の朱(あか)」(早稲田文学・初夏号)

1981年千葉県我孫子市生まれ。2013年、「今年の贈り物」で第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、同作を『星の民のクリスマス』と改題しデビュー。
無限の玄/風下の朱 (単行本)が7月12日に発売。

高橋弘希(たかはし ひろき) 「送り火」 (文學界・五月号)

1979年青森県十和田市生まれ。2014年「指の骨」にて第46回新潮新人賞を受賞。

大学卒業後、予備校講師として勤務しながらロックバンドにて、作詞、作曲、ボーカル、ピアノを担当。

北条裕子(ほうじょう ゆうこ) 「美しい顔」 (群像・六月号

1985年山梨県中巨摩郡白根町(現・南アルプス市)生まれ。青山学院大学卒。2018年「美しい顔」で第61回群像新人文学賞を受賞。

感想を書きました>北条裕子「美しい顔」被災地を取り扱った小説で盗作疑惑?

町屋良平(まちや りょうへい) 「しき」 (文藝・夏号)

1983年東京都台東区生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作品を収録した『青が破れる』でデビュー。「しき」は7月18日発売予定。

松尾スズキ(まつお すずき) 「もう「はい」としか言えない」 (文學界・三月号)

1962年福岡県北九州市生まれ。九州産業大学卒。88年、大人計画を旗揚げ。97年「ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞受賞。2001年ミュージカル「キレイ~神様と待ち合わせした女~」で第38回ゴールデン・アロー賞演劇賞受賞。08年映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。劇団『大人計画』主宰。「もう「はい」としか言えない」は6月28日発売予定。

感想を書きました。>

松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』不倫男が妻から逃亡した先には

直木賞

受賞作は「オール讀物」に一部掲載されます。

上田早夕里(うえだ さゆり) 破滅の王 双葉社

1964年兵庫県神戸市生まれ。神戸海星女子学院卒。2003年「火星ダーク・バラード」で第4回小松左京賞を受賞しデビュー。上田早夕里 公式サイト

感想を書きました>「破滅の王」感想

木下昌輝(きのした まさき) 宇喜多の楽土 文藝春秋

1974年大阪府大阪市生まれ。近畿大学卒。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。14年、同作を収録した『宇喜多の捨て嫁』でデビュー『絵金、闇を塗る』が7月発売予定。

窪美澄(くぼ みすみ) じっと手を見る 幻冬舎

1965年東京都稲城市生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で、第8回女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞しデビュー。11年受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞。同作は本屋大賞第2位、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位となる。

島本理生(しまもと りお) ファーストラヴ 文藝春秋

1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。島本理央公式サイト

本城雅人(ほんじょう まさと) 傍流の記者 新潮社

1965年神奈川県藤沢市生まれ。明治学院大学卒。新聞社勤務を経て、2009年『ノーバディノウズ』でデビュー。デビュー作から野球をテーマにしたミステリー小説を得意としており、2018年春に自作の『ミッドナイト・ジャーナル』がドラマ化

湊かなえ(みなと かなえ) 未来 双葉社

1973年広島県因島(現・尾道)市生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。アパレルメーカー、青年海外協力隊、高校講師などを経て、2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作を収録した『告白』でデビュー。2016年には子育て中の著名人に贈られる第9回ベストマザー賞を文芸部門にて受賞。

賞品・賞金

どちらも賞品は懐中時計、副賞が100万円です。

普通なら現金が主になりそうですが、懐中時計がメインの賞品のようです。

賞がはじまった昭和10年ごろは賞金は500円ほどだったそうで、今の金額にすると30~40万円ほどでしょうか。

ですが、受賞した作家さんたちは皆さん懐中時計のほうを喜んだようで、とても大事にしている方が多いようですね。

昭和10年当時ではかなりな貴重品である懐中時計を売ればそれなりに現金にできたようなので、なかなか収入を得られなかった若い作家さんたちの懐具合を思った商品だったのかもしれません。

戦時中に懐中時計を渡せなかった受賞者の方には戦後に改めて送られたようです。

今では賞金以上に意味のあるものになっているのでしょうね。

最後に

梅雨で家にこもりがちな時期です。受賞作が決定するまでの間に、候補者の作品をのんびり読んでみるのもいいかもしれません。

引用元:日本文学振興会

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コメント

  1. […] <<平成30年前期の芥川賞・直木賞はこちら>> […]

  2. […] 第159回(2018年上半期)芥川賞・直木賞候補作家発表!!6月18日に発表された第159回芥川賞・直木賞の候補者とその作品など。芥川賞に松尾スズキさん他4名、直木賞に湊かなえさん他4名がノミネート。randoku-yomu.com2018-06-19 22:28 スポンサーリンク レンタングル(大) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); レンタングル(大) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); […]