5月4日に放送した王様のブランチで、芥川賞&直木賞受賞の人気作家4人が、おすすめの本を紹介していました。
気になったのでそれぞれどんな本なのか調べてみました。
ジャンルはいろいろですが、面白そうな本でしたよ。
人気作家サミット
紹介していた作家さんは、次の4人でした。
- 西加奈子さん(2015年直木賞『サラバ!』)
- 村田沙耶香さん(2016年芥川賞『コンビニ人間』)
- 島本理生さん (2018年芥川賞『ファーストラヴ』)
- 朝井リョウさん (2012年芥川賞『もういちど生まれる』)
紹介していた作品
島本理生さん推薦本 『ちひろさん』安田弘之/秋田書店
元風俗嬢のちひろさんがお弁当屋さんで働き始めるところから話が始まります。
ちひろは源氏名で本名は別にあります。
風俗嬢という偏見は一種のリトマス試験紙のようですね。
周りにやってくる人はちひろさんの不思議な魅力に引き付けられたり、風俗嬢というフィルターでしか見れなかったり様々。
ちひろさんはよくいう、不思議ちゃんに相当するんでしょうか。
今はkindle unlimitedをつかうと0円で読むことができます。
西加奈子さん推薦本 『極夜行』角幡 唯介/文藝春秋
ひとり極夜を旅して、四ヵ月ぶりに太陽を見た。
まったく、すべてが想定外だった―。
太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬とともに命懸けで体感した探検家の記録。
ノンフィクション作家で探検家の角幡唯介さんのノンフィクション小説です。
過酷な冒険の中での臨場感があり、時折見られるユーモアのある文章は一気に読ませてしまう作品です。
村田沙耶香さん推薦本 『三の隣は五号室』長嶋 有/中央公論新社
今はもういない者たちの、一日一日がこんなにもいとしい。
傷心のOLがいた。秘密を抱えた男がいた。
病を得た伴侶が、異国の者が、単身赴任者が、どら息子が、居候が、苦学生が、ここにいた。
――そして全員が去った。それぞれの跡形を残して。
小さな空間に流れた半世紀を描いて、読む者の心を優しくゆさぶる
長嶋有、面目躍如の会心作、ここに誕生
同じ部屋に住んでいたというかかわりだけで、特に接触があったわけではないのですが、その部屋にのこされた痕跡がわずかにつながりを感じさせる話です。
2016年、第52回谷崎潤一郎賞受賞。
朝井リョウさんの推薦本 『公園へ行かないか?火曜日に』柴崎 友香/新潮社
アメリカにいるから、考えること。
そこにいないから、考えられること。
2016年11月8日、わたしはアメリカで歴史的瞬間に居合わせた、はずだった――。
世界各国から作家や詩人たちが集まる、アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラムに参加した著者が、英語で議論をし、街を歩き、大統領選挙を経験した3ヶ月。
現地での様々な体験から感じたことを描く11の連作小説集。
まとめ
作家さんたちが普段読む本を知る機会はなかなかないかもしれませんが、こうやってみるとそれぞれジャンルも違っていておもしろいですね。