第161回(令和元年度上半期)芥川賞・直木賞候補者発表!

こんにちは!

令和最初の芥川賞・直木賞の候補が発表されました。

今年は今回も社会学者の古市さんの作品がノミネートされたり、直木賞の候補者が全員女性になるなどで話題になっています。

どんな作品が選ばれているのかチェックしてみました。

これから読むときの参考にしてください。

芥川賞は今村夏子さん『むらさきのスカートの女』、直木賞は 大島真寿美さん「渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂(たま)結び」 に決定しました。
おめでとうございます!

(2019.7.17 追記)

こんにちは!今年も芥川賞・直木賞の候補が発表されました。今年は社会学者の古市さんなど普段マスコミを騒がせている方の作品がノミネートされたり...

発表の予定

今回の芥川賞・直木賞の選考会は、令和元年(2019年)7月17日(水)に行われます。

選考委員会

芥川龍之介賞

  • 小川洋子
  • 奥泉光
  • 川上弘美
  • 島田雅彦
  • 髙樹のぶ子
  • 堀江敏幸
  • 宮本輝
  • 山田詠美
  • 吉田修一

(敬称略・五十音順)

直木三十五賞

  • 浅田次郎
  • 伊集院静
  • 北方謙三
  • 桐野夏生
  • 髙村薫
  • 林真理子
  • 東野圭吾
  • 宮城谷昌光
  • 宮部みゆき

(五十音順・敬称略)

受賞候補者

芥川賞・直木賞を通してすべて女性の候補者になったのは、今回の直木賞が初めてだそう。
今までの候補者の比率はまだまだ男性が多いですが、これからどんどん増えるかもしれませんね。

芥川賞候補

むらさきのスカートの女 今村夏子

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。

(内容説明より)

作者:今村夏子 出版社: 朝日新聞出版  発売日: 2019/6/7

今村 夏子 (いまむら なつこ)

1980年生まれ。 広島県広島市安佐南区出身。
2010年「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)で第26回太宰治賞を受賞。
11年『こちらあみ子』でデビュー。

〈作品〉
『こちらあみ子』第24回三島由紀夫賞受賞。
『あひる』第5回河合隼雄物語賞受賞。
『星の子』第39回野間文芸新人賞受賞。
『父と私の桜尾通り商店街』

カム・ギャザー・ラウンド・ピープル 高山羽根子

おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言いたいことを看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと……。

大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。

イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。

映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。

イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。

敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。

(内容説明より)

作者:高山羽根子 出版社: 集英社 発売日: 2019/07/18

高山 羽根子 (たかやま はねこ)

1975年生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒。
2010年「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作に選出される。同年、同作を収録したアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)でデビュー。16年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞受賞。

〈作品〉
『うどん キツネつきの』
『オブジェクタム』
『居た場所』

百の夜は跳ねて 古市憲寿

この小説は、決定的に新しい。

「令和」時代の文学の扉を開く、渾身の長編小説。

「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」

僕は今日も、高層ビルの窓をかっぱいでいる。

頭の中に響く声を聞きながら。

そんな時、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。

現代の境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。

無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描ききった、比類なき現代小説。

作者:古市憲寿 出版社: 新潮社 発売日: 2019/6/27

古市憲寿(ふるいち のりとし)

1985年生まれ。
慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2013年第4回日本学術振興会「育志賞」受賞。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。
〈作品〉
『絶望の国の幸福な若者たち』
『保育園義務教育化』
「平成くん、さようなら」

前回も候補だった古市さんですが、今年はワイドショーでも扱いがおとなしめだったのが印象的でした。去年は金屏風の前で受賞リハでしたっけ。

ラッコの家   古川真人

見えないからこそ見えてくるものがある。

夢とリアルが絶え間なく交錯する老女は、自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばして生きる。

(作品紹介より)

作者:古川真人 出版社: 文藝春秋 発売日: 2019/07/31

古川真人(ふるかわ まこと)

1988年生まれ。
第一薬科大学付属高等学校卒。
2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー。
〈作品〉
「縫わんばならん」
「四時過ぎの船」

五つ数えれば三日月が 李琴峰

日本で働く台湾人の私。

台湾人と結婚し、台湾に移り住んだ友人の実桜。

平成最後の夏、二人は5年ぶりに東京で再会する。

話す言葉、住む国――選び取ってきたその先に、

今だから伝えたい思いがある

作者:李琴峰 出版社: 文藝春秋 発売日: 2019/07/31

李 琴峰 (り ことみ)

1989年生まれ。

中国語を第一言語としながら、15歳より日本語を学習。

また、その頃から中国語で小説創作を試みる。

2013年、台湾大学卒業後に来日。

15年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程を修了し、16年民間企業に就職。

7年、「独舞」にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。

18年末に勤務先を退職し、19年より作家・翻訳家・通訳者として活動中。

〈作品〉
『独り舞』(自身の訳による中国語版が『獨舞』として19年台湾・聯合文學出版社刊)

『独り舞』は同性愛者の女性の葛藤を描いた作品でしたが、今回の作品の台湾人女性もまた同性愛者。

性的マイノリティの様々な葛藤を描いた作品としてどのような評価になるのでしょうか。

直木賞候補者

平場の月 朝倉かすみ

朝霞、新座、志木―。

家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。

元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。

須藤とは、病院の売店で再会した。

中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。

50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる―。

心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。

(「BOOK」データベースより)

作者:朝倉かすみ 出版社: 光文社 発売日: 2018/12/13

朝倉かすみ(あさくら かすみ)

1960年生まれ。

北海道武蔵女子短期大学卒。

2004年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞。05年、同作品を収録した『肝、焼ける』でデビュー。

〈作品〉
『肝、焼ける』2005年講談社刊( 第37回北海道新聞文学賞受賞作「コマドリさんのこと」併録)
『田村はまだか』第30回吉川英治文学新人賞受賞
『満潮』第30回山本周五郎賞候補
『平場の月』第32回山本周五郎賞受賞、他。

渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結(たまむす)び 大島真寿美

虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──

「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!

江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。

大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章。

末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、芝居小屋に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。

近松門左衛門の硯を父からもらって、物書きの道へ進むことに。

弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった半二。

著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した長編小説。

筆の先から墨がしたたる。

やがて、わしが文字になって溶けていく──

(内容説明より)

大島 真寿美(おおしま ますみ)

1962年生まれ。
92年「春の手品師」で第74回文學界新人賞を受賞しデビュー。

〈作品〉
『チョコリエッタ』
『虹色天気雨』
『ふじこさん』(「春の手品師」併録)
『戦友の恋』
『ビターシュガー』
『ピエタ』
『あなたの本当の人生は』
『空に牡丹』
『ツタよ、ツタ』
『モモコとうさぎ』

トリニティ 窪美澄

「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。

どんなに強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。

50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは?

かつてなく深くまで抉り出す、現代日本の半世紀を生き抜いた女たちの欲望と祈りの行方。

平成掉尾を飾る傑作!

(内容説明より)

作者:窪美澄 出版社: 新潮社 発売日: 2019/3/29

窪 美澄(くぼ みすみ)

1965年生まれ。
フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で、第8回女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞しデビュー。
11年受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞。同作は本屋大賞第2位、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位となる。

〈作品〉
『ふがいない僕は空を見た』第24回山本周五郎賞受賞
『晴天の迷いクジラ』第3回山田風太郎賞受賞
『クラウドクラスターを愛する方法』
『アニバーサリー』
『雨のなまえ』
『よるのふくらみ』
『水やりはいつも深夜だけど』
『さよなら、ニルヴァーナ』
『アカガミ』
『すみなれたからだで』
『やめるときも、すこやかなるときも』
『じっと手を見る』

落花   澤田瞳子

野太い喊声、弓箭の高鳴り、馬の嘶き…血の色の花咲く戦場に、なぜかくも心震わせる至誠の音が生まれるのか!

己の音楽を究めんと、幻の師を追い京から東国へ下った寛朝。

そこで彼は、荒ぶる地の化身のようなもののふに出会う。

―「坂東のならず者」を誰より理解したのは、後の大僧正その人だった。

謀叛人・平将門と、仁和寺の梵唄僧・寛朝。

男たちの魂の咆哮が響き合う歴史雄篇。俊英が描く武士の世の胎動!

(内容説明より)

作者:澤田瞳子 出版社: 中央公論新社 発売日: 2019/3/16

澤田瞳子(さわだ とうこ)

1977年生まれ。
2002年同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。奈良時代仏教制度史、正倉院文書の研究を経て、10年『孤鷹の天』でデビュー。

〈作品〉
『孤鷹の天』第17回中山義秀文学賞受賞
『満つる月の如し 仏師・定朝』第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、第32回新田次郎文学賞受賞
『若冲』第9回親鸞賞および第5回歴史時代作家クラブ賞受賞
『腐れ梅』
『火定』

美しき愚かものたちのタブロー  原田マハ

日本に美術館を創りたい。

ただ、その夢ひとつのために生涯を懸けた不世出の実業家・松方幸次郎。

戦時下のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り・日置釭三郎。

そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻した男たち――。

奇跡が積み重なった、国立西洋美術館の誕生秘話。

原田マハにしか書けない日本と西洋アートの巡りあいの物語!

日本人のほとんどが本物の西洋絵画を見たことのない時代に、ロンドンとパリで絵画を買い集めた松方は、実はそもそもは「審美眼」を持ち合わせない男だった。

絵画収集の道先案内人となった美術史家の卵・田代との出会い、クロード・モネとの親交、何よりゴッホやルノアールといった近代美術の傑作の数々によって美に目覚めていく松方だが、戦争へと突き進む日本国内では経済が悪化、破産の憂き目に晒される。

道半ばで帰国した松方に代わって、戦火が迫るフランスに単身残り、絵画の疎開を果たしたのは謎多き元軍人の日置だったが、日本の敗戦とともにコレクションはフランス政府に接収されてしまう。

だが、講和に向けて多忙を極める首相・吉田茂の元に、コレクション返還の可能性につながる一報が入り――。

世界でも有数の「美術館好き」と言われる日本人の、アートへの探究心の礎を築いた男たち。

美しい理想と不屈の信念で、無謀とも思える絵画の帰還を実現させた「愚かものたち」の冒険が胸に迫る。

作者:露久ふみ 出版社: KADOKAWA 発売日: 2018/11/26

原田マハ(はらだ まは)

1962年生まれ。
関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。

伊藤忠商事株式会社、森ビル株式会社森美術館設立準備室勤務。森美術館在籍時、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に派遣され、同館インターナショナルプログラムに所属。2002年、フリーのキュレーター、ライターとして独立。06年、作家となる。
〈作品〉
『カフーを待ちわびて』2006年宝島社刊=第1回日本ラブストーリー大賞受賞。『キネマの神様』
『本日は、お日柄もよく』
『楽園のカンヴァス』第25回山本周五郎賞受賞。
『ジヴェルニーの食卓』
『暗幕のゲルニカ』
『リーチ先生』第36回新田次郎文学賞受賞。
『たゆたえども沈まず』

マジカルグランマ 柚木麻子

いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ)は、もう、うんざり。

夫の死をきっかけに、心も体も身軽になっていく、75歳・正子の波乱万丈。

若い頃に女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。

映画監督である夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう五年ほど口を利いていない。

ところが、75歳を目前に先輩女優の勧めでシニア俳優として再デビューを果たすことに! 

大手携帯電話会社のCM出演も決まり、「日本のおばあちゃんの顔」となるのだった。

しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。

さらに夫には二千万の借金があり、家を売ろうにも解体には一千万の費用がかかと判明する。

亡き夫に憧れ、家に転がり込んできた映画監督志望の杏奈、

パートをしながら二歳の真実ちゃんを育てる明美さん、

亡くなった妻を想いながらゴミ屋敷に暮らす近所の野口さん、

彼氏と住んでいることが分かった一人息子の孝宏。

様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、

自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが――

「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!

「週刊朝日」連載の書籍化

作者:柚木麻子 出版社: 文藝春秋 発売日: 2019/5/31

柚木麻子(ゆずき あさこ)

1981年生まれ。

立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。同作を含めた単行本『終点のあの子』でデビュー。

〈作品〉
『終点のあの子』
『あまからカルテット』
『嘆きの美女』
『ランチのアッコちゃん』
『伊藤くんAtoE』
『本屋さんのダイアナ』
『ナイルパーチの女子会』第28回山本周五郎賞受賞、第3回高校生直木賞受賞。
『BUTTER』
『さらさら流る』
『デートクレンジング』

誰が受賞する?

今のところ、芥川賞候補作品は単行本が出版されているものが少ないので、なんともよくわかりません。

雑誌のほうで読めたらよかったんですが。

ですが、「むらさきのスカートの女」はとても好評のようですね。

直木賞については、上でも書きましたが作家さんが全員女性でした。

Amazonなどのレビューでは、「平場の月」と「美しき愚かものたちのタブロー」の評価が高いようです。

一般からの評価がそのまま受賞に結び付くとも言えないのですが、参考程度にはなるかな、と。

これを機会に順番に読んでみたいと思います。

生放送

ニコニコ生放送 第161回 芥川賞・直木賞発表&受賞者記者会見

今年もニコニコ動画で授賞式の生放送があります。

前回は見れなかったので、今回は見たいですね。

トシユキさん、栗原裕一郎さん、ペリー荻野さんが実況と作品の解説をしてくれます。

結構言いたい放題で面白かった記憶があります。

また、ビールが飲める新刊書店B&Bで、スカイプを使ったイベントもやっているようですよ。

まとめ

受賞作品の発表にはまだ間があるので、それまでにはいくつか読んでみたいですね。

図書館ではもう貸し出しの申し込みが大量にきていて、授賞式には間に合わないかもしれないので、図書館派にはつらいかしら。

最近はブックカフェなどで、コーヒーを飲みながら読んだりできるようなのでそういうところを探してみてもいいかもしれませんね。.

結局すぐに読みたくて、電子書籍を買ってしまったりするんですけど……。

引用元:日本文学振興会

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