「星を継ぐもの」三部作・森田順平の朗読で読む【audiobook】

好きな本をみつけると、手元にある本でもつい書店で手を伸ばして読んでしまうのですが、このオーディオブックもそんな感じでサンプルを聞いてそのまま購入してしまった作品です。

J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」三部作がセットで配信されていたのでうっかりポイント買ってうっかり聞いてしまいました。(手の込んだうっかり)

時間はかかりましたが、とても面白かったので紹介します。

好きな小説を良い声で朗読されると楽しいですね。

「星を継ぐもの」三部作 J.P.ホーガン

「星を継ぐもの」は37年間で驚異の97刷、著者累計150万部突破したホーガンのデビュー作で、漫画にもなっています。

ホーガンの本国では人気はそれほどでもなかったようですが、日本では人気が高く星雲賞海外長編部門を受賞しました。

出版は1977年で邦訳が1980年と聞くととても古臭いSFのように聞こえますが、読んでみるとそんなことはなく、面白く読み進めることができます。

この作品は三部作「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」からなっています。

一作目の「星を継ぐもの」だけでも十分面白いのですが、そのあとの二作を続けて読むとどんどん増える謎がどんどん解けていくのがきもちいいです。

それをオーディオブックで聴くと、ナレーターの森田さんの声のおかげもあって映画やドラマを見ているような気持ちになります。

配信しているのは「audiobook.jp」で、3作セットでちょっとお得になります。

他のオーディオブックストアでも配信している作品なのかと思ったら、「audiobook.jp」だけのようですね。

ジェイムズ・P・ホーガン(著)

あらすじ

星を継ぐもの

月面で深紅の宇宙服を着た死体が見つかった。

調査によってその死体は今から5万年前のものだということが分かる。

チャーリーと名付けられたその人物は一体何者でどこから来たのか。

イギリスから呼ばれた透視装置の開発者ヴィクター・ハントと生物学者のクリス・ダンチェッカーが人類の起源、進化のミッシングリンクをつなぐ謎に迫る。


赤い宇宙服の謎の人物チャーリーが最後の数日間を手帳に書いた日記があるのですが、それが毎回聞いていてしんみりとします。

主要人物の中でのおきにいりはクリス・ダンチェッカー教授。

偏屈な生物学者のおじさんではあるのですが、研究対象への真摯さとか思わぬところから見つかった古代生物の標本に少年のようにそわそわしたりと、ちょいちょいかわいらしいところを見せてくれます。

議論を戦わせていくうちに主人公のヴィクター・ハント博士ととても良いコンピになっていく様子。

ジェイムズ・P・ホーガン(著)

ガニメデの優しい巨人

木星の衛星ガニメデで発見された異星の宇宙船は二千五百万年前のものと推定された。

ハント、ダンチェッカーら調査隊の科学者たちは、初めて見る異星人の進歩した技術の所産に驚きを禁じ得ない。

そのとき、宇宙の一角からガニメデ目指して接近する物体があった。

遥か昔に飛びたったガニメアンの宇宙船が故郷に戻って来たのだ。


事故で2500万年前に飛び立ったガニメアンの宇宙船が現れ、ガニメアンたちがハントやダンチェッカーたちと交流することになります。

ガニメアンたちの聡明さがどこからくるものなのか、彼らと地球人、ルナリアンたちの関係など「星を継ぐもの」で残されていた謎を解きつつその先へと話は進みます。

罪悪感からくるものかもしれないとはいえガルースたちの長すぎる航海を思うと、最後の彼らの行動は胸に響くものがあり。

はたして人類は次の世代の種に彼らのように接することができるのか、考えてしまいます。

そして旅立ったガニメアンたちの旅の先にも希望があるのだと見せてくれる最後はとても好きです。

にしても、この世界だとまだソビエトあるんですね。

巨人たちの星

わずかな根拠を頼りに太陽系を離れ、同胞が移り住んだと思われる巨人の星へ向かうガニメアン一行と彼らを乗せる宇宙船シャピアロン号は突然時空の歪に落ち込んだ。

為す術もなく彷徨うシャピアロン号はやがて通常空間に復帰するが……そこは、目的地の巨人の星だった。

一方、ガニメアンの太陽系への帰還、地球来訪と、移住先への出発の情報を通信波に載せて巨人の星へ向けて放った人類は、直後に思わぬ信号を受け取る。

それは巨人の星からの返信であり、地球の通信フォーマットに則り、しかも英語で記述されていた。


謎解き的なものもしっかりとありますが、サスペンス色も強いですね。

もう少し地球人側に悪人がいてもよかったのでは?とも思いましたがとてもハラハラどきどきしながら聞けました。

秘書であるリン・ガーランドが男顔負けの活躍をするシーンは、スパイ映画のような緊張感です。

また、ガニメアンたちの子孫であるテューリアンたちのつかうパーセプトロンは、まるでサイバーパンクのVRシステムのようです。

話の中にソビエトが出てきたりして、出版された時代を感じるものもあるのですが、むしろその時代にVRとか思いつくのが先見の明すぎて驚きます。

ダンチェッカー博士がやっぱりちょいちょいへんくつかわいいおじさんで、カレン女史とのからみににやにやします。

ジェイムズ・P・ホーガン(著)

朗読は森田順平さん

三作を通して朗読をしているのは俳優の森田順平さん。

ドラマだと金八先生の数学の先生や大河ドラマの「篤姫」の伊達宗城などで出演されていますが、声のお仕事が中心のよう。

「クレヨンしんちゃん」の園長先生や、洋画ではヒュー・グラントの吹き替えをされています。

audobook.jpでオーディオブックにもなっている「ハーモニー」の劇場版にも出演されています。

落ち着いた低めの声はこの作品にあっていると思いますし、さすがの演技力で聴いていて目の前に情景が浮かぶようでした。

キャラクターの演じ分けも違和感なくされています。

(女性のセリフはちょっとびっくりしましたけど慣れたら平気です。慣れて…。)

漫画もあります

原作小説は創元推理文庫から1980年に出版されています。

今から約40年前の作品です。

そりゃソ連がまだあるわけです。

それだけ昔の作品ですが、現代でも十分読み応えのある内容です。

また、漫画化もされています。いろいろと時代に合わせて変更点があるようですが、評価は高いようですね。

星野之宣 (著):ジェイムズ・P・ホーガン(原作)

まとめ

全部聞くのはなかなか時間がかかりますが、聴きごたえのあるオーディオブックだと思います。

難しい理論とかはとりあえず雰囲気を楽しむ感じで聴いていくと楽しいです。

「巨人たちの星」はエンターテイメント色が強くなるので、前二作とちょっと違う楽しみ方ができるかも。

自己啓発本だと倍速で聴いたりしますが、こちらはそのままのスピードで森田さんの渋い声を楽しむのがいいと思います。

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