第9回創元SF短編賞受賞作『天駆せよ法勝寺』あらすじと感想

第9回創元SF短編賞受賞作。

SFで仏教?表紙のインパクトもあって興味がわきました。

電子書籍で読めたのでさくっと購入してしまいました。

あらすじ

作:八島游舷

巨大な九重塔・法勝寺は、仏教発祥の星・閻浮提を代表する星寺にして最新鋭航行機能を備えた飛塔である。

三十九光年離れた星の大仏の御開帳に向かうため、七名の宇宙僧を乗せ、四十九日の旅に出るが……飛行中の法勝寺を怪異現象が襲う。

感想

お寺が空を飛ぶ

というか、宇宙船がお寺。飛塔と呼ばれています。さらにこの宇宙船木造です。
なんというか、言葉の力がすごいですね。

SF小説なのにものすごい漢字率。

読経が宇宙船を飛ばす力になったりする不思議。

摩尼車がガンガン回って朱塗りのお寺が宇宙船になって飛んでいく、頭の中で想像されるビジュアルが強いです。

クルーはみんなお坊さん

主人公も乗組員もみんなお坊さんですが、法勝寺に乗り込むための修行もよく考えればスペースノーツの訓練だと思えば納得。

なるほど芯はスペースオペラなんですね。

戦うときのアーマーみたいなものも仏像モチーフで、南アジアのほうの甲冑に近いですね。

仏像が身に着けているものだから当たり前なのですが、少しだけ入る挿絵にしてやられました。

切り口が変わるだけでこれだけインパクトがあるものだと、終始にやにやして読んでしまいました。

ラストはファンタジー?なのか?

仏、というとどうしてもヨシヒコが出てきてしまう脳みそをちょっと呪いたいところ。

遺伝子操作とか人体改造的なものが宗教的なものに変換されたのかなぁとは思います。

最後の佛との戦い(?)はどちらかというとファンタジーを読んでいる感じでした。

まとめ

姉妹のやりとりが見たかったし悪役の活躍してるっぽいところも見たかったですね。

短編ということでもう少し読みたかったなぁという気持ちにさせられるおもしろい作品でした。

仏教に関する知識があると、もっと面白く読めるかも。

掲載短編集

創元SF短編賞ということで、選考をした方々の書評が載っています。

「天駆せよ法勝寺」以外の作品についての書評もあるので、気になる方は紙のほうの短編集を買うとよいのではないでしょうか。

Kindleでは97円で読めるので、そちらで読むのがお得かも?

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